年間罹患率が、人口10万人あたり6例未満の「まれ」な「がん」、数が少ないがゆえに診療・受療上の課題が他に比べて大きいがん種の総称です。
200種類近い希少がんがあります。
希少がんの治療は、それぞれ個別の治療が行われます。主に早期のステージのものは、外科手術、放射線療法が行われ、進行・再発がんでは、薬物療法が行われます。
希少がんであるため、エビデンスは不十分なことが多いのですが、第三相試験はほとんどなく、第二相試験の結果を参考にしつつ、また、ごく少数の希少がんでは、症例報告や、自験例も参考にして、最善の治療を考えていきます。
薬物療法に関しては、特徴的な分子標的薬が適応になる希少がんが存在するので、個別に対応していくことが大切です。また、遺伝子パネル検査(がんゲノム医療)は、希少がんに対しては、必須の検査になりますので、遺伝子パネル検査を行いながら、最善の治療を探していきます。
当院でのがん治療