当科の治療方針として肺がんを含めたほぼ全例に胸腔鏡を併用した低侵襲手術を施行しており、治療成績の向上と生活の質(Quality of Life)重視の両立を図っています。特に肺がん症例においては、外科、内科、放射線科、病理部の連携が重要であり、当院では定期的に肺がん症例検討会を行うことにより、迅速かつ適切な診断・治療方針を決定、遂行しております。
また、近年肺がん症例の高齢化に伴い肺気腫・閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎(IP)などの呼吸器疾患を合併する手術症例が増加しております。このようなHigh Risk症例において、呼吸器内科及び麻酔科と連携し、術前、術中・術後を通してのきめ細かな管理と、胸腔鏡手術(VATS)による低侵襲治療を徹底し、合併症リスクの低減に努めています。
くぼくら ひろとし
窪倉 浩俊
部長 / 病院教授
肺癌治療、胸腔鏡手術
いのう みつのぶ
稲生 充伸
医員
呼吸器外科一般
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 原発性肺がん | 25 | 29 | 19 | 22 | 32 |
| 転移性肺腫瘍 | 17 | 18 | 6 | 13 | 9 |
| 気胸 | 23 | 27 | 28 | 35 | 23 |
| 縦隔・胸壁腫瘍 | 10 | 14 | 7 | 9 | 8 |
| 良性腫瘍 | 4 | 0 | 3 | 0 | 4 |
| その他 | 4 | 1 | 4 | 2 | 8 |
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